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人間椅子
萬燈籠
2013/08/07 発売
津軽地方の方言。まんまるの~を表す。満月のことを、まんどろだお月様、という。漢字にあてるなら萬燈籠。
三重県など、ほか関西方面でも同様の意味で萬燈籠を使う。
満月の幻想的な光にポエジーを見、また今作のアルバムコンセプト“実体があると思い込んでいるものは幻想に過ぎない”を重ね合わせました。
(和嶋慎治)
この世界というのは、実は無限の可能性に満ちたダイナミックなものなのではないでしょうか。
今日も明日も変わらない日常、しばしばそう言われたりもしますが、 それはそのように捉えた(つまりその人が選んだ)世界が現出しているだけのことなのかもしれません。
一歩それまでの認識から足を踏み出し──この世の中には実は決まったことなど一つもない、可能性は無限なのだ──と気が付くならば、もしかしたら世界はめくるめく姿を、自在で自由な表情を見せるのかもしれません。
本来世界に限界がないのだとすれば、まさに芸術や表現といったものは(その非日常性と創造性ゆえに)、有限と思い込んでいる地平から一瞬間連れ去ってくれるもの、永遠と無限とをハッと気付かせてくれるものということができるでしょう。
前作「此岸礼讃」では現実の肯定、世界への勇気、決意といったものを主に述べました。
いわば現代性、時代性に重きを置きました。
今作では、より芸術的でありたいと思っています。
つまり、それほど時代性は求めません。
幻想的、詩的、怪奇なもの、ナンセンスソング、宇宙を歌ったもの・・・・非日常的であるがゆえに、無限の世界をほのめかすような、そういった作品群を目指します。
そしてそれはまさに人間椅子の得意とする分野、真骨頂であり、それが成功したならば、きっと解放感のあるよいアルバムになると確信します。
和嶋慎治 (ギター・ボーカル)
鈴木研一 (ベース・ボーカル)
ナカジマノブ (ドラム・ボーカル)
1987年
もともと高校の同級生であったギターの和嶋慎治と、ベースの鈴木研一によりこの頃結成。コンセプトは、当時よくコピーしていたBLACK SABBATHなどの70年代ブリティッシュ・ハード・ロックのサウンドに、あえて日本語の歌詞を載せるというもの。バンド名は、江戸川乱歩の小説からとった。ドラマーは流動的であったが、鈴木の大学の先輩の友人であった上館徳芳(北海道出身)で固まる。メンバー2人の出身地である津軽地方の方言を取り入れたり、津軽三味線の奏法を導入したりと、既にこの頃基本的サウンドも出来上がる。
1989年
TBSテレビ系列の「平成名物TVイカすバンド天国」に出演。演奏もさることながら、鈴木のネズミ男に扮した奇抜な衣装が評判を呼ぶ。
1990年7月
メルダックより「人間失格」でメジャー・デビューを果たす。
1992年
この年発表の「黄金の夜明け」を限りに、上館徳芳が脱退。
1993年
「羅生門」発表。後藤マスヒロがサポート・メンバーとして参加。
1995年
インディーズ・レーベルであるフライハイトより、「踊る一寸法師」を発表、ドラマーは土屋巌となる。
1996年
月刊アフタヌーンに好評連載中の漫画「無限の住人」のイメージ・アルバムが、ポニー・キャニオンよりシングルともども発売される。 このアルバムのツアー前に、土屋巌が脱退。正式メンバーとして、後藤マスヒロが再加入することになる。
1998年
2月、トライクルより通算7枚目にあたる「頽廃芸術展」を発表。録音は、メンバー2人の地元である青森県弘前市のライブハウス、Mag-Netと亀ハウスで行われた。7月、メルダックより旧譜4枚が揃って再発、これを機に再びメルダックと契約を交わす。
2003年
11枚目のオリジナルアルバム、「修羅囃子」発表。
12月、渋谷O-Westでのライブを最後に、後藤マスヒロが脱退。
2004年6月
ドミンゴス等で活躍中のナカジマノブが、新ドラマーとして加わる。9月、オリジナルアルバム「三悪道中膝栗毛」発表。精力的にライブ展開。
2006年2月、オリジナルアルバム「瘋痴狂」発表。
2007年8月、オリジナルアルバム「真夏の夜の夢」発表。
2008年
年頭から精力的にライブ展開。全国ツアーも大盛況のうちに終了(ツアーファイナル、3/16@O-WEST)。12月14日~19日、東名阪の3カ所ワンマンツアー。
2009年
デビュー20周年にあたるこの年、1月21日に「人間椅子傑作選~20周年記念ベスト盤」をリリース。11月、15枚目にあたるオリジナルアルバム「未来浪漫派」発表。
2010年
4月12日~15日、東名阪ワンマンツアー。
人間椅子オフィシャルサイト
http://ningen-isu.com/