久石譲

崖の上のポニョ サウンドトラック

2008/07/16 発売

CD TKCA-73340 3,000円(税込)

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01. 深海牧場
02. 海のおかあさん/歌:林正子
03. 出会い
04. 浦の町
05. クミコちゃん
06. ポニョと宗介
07. からっぽのバケツ
08. 発光信号
09. 人間になる!
10. フジモト
11. いもうと達
12. ポニョの飛行
13. 嵐のひまわりの家
14. 波の魚のポニョ
15. ポニョと宗介Ⅱ
16. リサの家
17. 新しい家族
18. ポニョの子守唄
19. リサの決意
20. グランマンマーレ
21. 流れ星の夜
22. ポンポン船
23. ディプノリンクスの海へ
24. 船団マーチ
25. 赤ちゃんとポニョ
26. 船団マーチⅡ
27. 宗介の航海
28. 宗介のなみだ
29. 水中の町
30. 母の愛
31. トンネル
32. トキさん
33. いもうと達
34. 母と海の讃歌
35. フィナーレ
36. 崖の上のポニョ(映画バージョン)
  /歌:藤岡藤巻と大橋のぞみ


【STORY】

崖の上のポニョ

海辺の小さな町。
崖の上の一軒家に住む5歳の少年・宗介は、
ある日、クラゲに乗って家出したさかなの子・ポニョと出会う。
アタマをジャムの瓶に突っ込んで困っていたところを、
宗介に助けてもらったのだ。
宗介のことを好きになるポニョ。宗介もポニョを好きになる。
「ぼくが守ってあげるからね」

しかし、かつて人間を辞め、
海の住人になった父、フジモトによって、
ポニョは海へと連れ戻されてしまう。

人間になりたい! ポニョは、妹たちの力を借りて父の魔法を盗み出し、
再び宗介のいる人間の世界を目指す。
危険な力を持つ生命の水がまき散らされた。
海はふくれあがり、嵐が湧き起こり、妹たちは巨大な水魚に変身して、
宗介のいる崖へと、大津波となって押し寄せる─。

少年と少女、愛と責任、海と生命。
神経症と不安の時代に、宮崎駿がためらわずに描く、母と子の物語。

 

新しい海の唄の誕生 ~覚 和歌子作「さかな」より翻案

宮崎監督は、「崖の上のポニョ」で、これまでにない“新しい海の唄”を作りたいと考えていました。
これまで海の唄というと「うみはひろいな 大きいな*」という唱歌に代表されるように、海を風景や舞台として捉えた唄ばかりでした。監督は今回の作品のために、“海そのもの”を歌った唄を作りたいと思い悩んでいたのです。

そんなある日、覚和歌子さんの詩集『海のような大人になる』(理論社刊)の中の一編の詩「さかな」に出会い衝撃を受けます。その詩には、監督が思い描いて いた“海そのもの”が表現されていたからです。そして、宮崎監督はこの詩を元に、「海のおかあさん」の歌詞を書き上げたのでした。

後日、音楽担当の久石譲氏に手渡された音楽ノートには、歌詞とともに次の一文が添えられていました。
これは覚和歌子さんの詩集『海のような大人になる』の一編「さかな」を元にしました。
こうして、宮崎監督と覚和歌子さんと久石譲さんによる全く新しい海の唄、「海のおかあさん」が生まれたのです。   
       
*文部省唱歌「うみ」(作詞:林柳波 作曲:井上武士)より



 

【PROFILE】

(P)Kazumi Kurigami
音楽:久石譲
 1950年、長野県生まれ。国立音楽大学在学中より、ミニマルミュージックに興味を持ち、現代音楽の作曲家として出発。1981年『MKWAJU』を発 表、翌年『INFORMATION』でソロアーティストとして活動を開始。以後2006年発表の『Asian X.T.C』に至るまで多数のソロアルバムを生み出し、ジャンルにとらわれない独自のスタイルを確立。  また、映画「風の谷のナウシカ」('84)以降、「天空の城ラピュタ」('86)「となりのトトロ」('88)「ハウルの動く城」('04)などの宮崎 駿監督作品や、北野武監督の「HANA-BI」('98)など国内外の映画音楽を50本以上担当し、現在までに日本アカデミー賞音楽賞最優秀音楽賞、香港 アカデミー賞最優秀音楽賞など数々の賞を受賞。演奏活動も積極的で、近年では海外にも活動の場を広げ、ピアノソロやアンサンブル、オーケストラといった様 々なスタイルを披露し大成功を収めている。  2008年8月に「崖の上のポニョ」公開記念「久石譲in武道館~宮崎アニメと共に歩んだ25年間~」と題した初の武道館コンサートを開催。
 

林正子
 東京藝術大学声楽科卒業、同大学院修士課程修了。安宅賞受賞。'06年ハンブルグ国立歌劇場製作「皇帝ティトの慈悲」、「コジ・ファン・トゥッテ」(演 出・宮本亜門 '06年文化庁芸術祭大賞)など、オペラ出演のかたわら、東京都交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団などのソリストを務める。'00年、トゥールーズ オペラ国際コンクール入賞。'01年五島記念文化オペラ新人賞受賞。'06年より読売日本交響楽団「第九」に出演。クラシック以外にもミニアルバム 「FANTASMA vol.II」にて、クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」を筆頭にロックの名曲をカバー。  現在ジュネーブを拠点に活動中。 海外でもその実力は注目を集めている。

 

 


藤岡藤巻
 70年代にまりちゃんズとして活動していた藤岡孝章と藤巻直哉が2005年11月に結成した”おやじエンタテインメント”ユニット。中高年サラリーマン 男性の悲哀と愚痴を切々と歌い、団塊の世代を中心に支持されている。これまで2枚のアルバム『藤岡藤巻 I』('06/SME)、『藤岡藤巻III』('07/SME)と3枚のシングルをリリース。最新シングルは“カントリー娘。”の里田まい とのコラボ「オヤジの心に灯った小さな火」('07/ゼティマ)。

藤岡孝章/1952年6月5日生まれ。ソニー・ミュージックエンタテインメントでディレクター、プロデューサーとしてシブがき隊、加藤和彦、宍戸留美ほか40組以上のアーティストを手掛けた音楽プロデューサー。現・F2エンタテインメント代表。

藤巻直哉/1952年8月20日生まれ。広告会社の博報堂DYメディアパートナーズで、数々の映画のプロデュースを手がける。スタジオジブリ作品には「平成狸合戦ぽんぽこ」('94)以来10年以上関わっている。

大橋のぞみ
 1999年5月9日生まれ。CM、TV、映画に出演し活躍する。TVドラマ「世にも奇妙な物語'05春の特別編」、映画「いぬのえいが」('04)、 CM「コスモ石油」「日立蛍光灯」などに出演。本作の主題歌「崖の上のポニョ」も歌っている。他の映画出演作は「ルナハイツ」('06)。



(P)大窪道治

豊嶋泰嗣:ヴァイオリン
1986年新日本フィルのコンサートマスターに就任し楽壇デビュー。その後サイト ウ・キネン・オーケストラ・等でコンサートマスターを務め、指揮者、オーケストラからの信頼も厚い。現在、九州交響楽団と新日本フィルのコンサートマス ターを兼任。2005年より、兵庫芸術文化センター管弦楽団コンサートマスターにも就任している。ソリストとしては、ベルリン放響、バシュメット&モスク ワソロイスツ、ロンドン・モーツァルト管弦楽団等、国内外のオーケストラとの共演。また、室内楽奏者としてもスターン、ヨーヨー・マ、ロストロポーヴィ チ、アルゲリッチ、ズッカーマン、マイスキーなど世界的アーティストとの共演を重ねるほか、アルティ・カルテットのメンバーとして国内外で活躍している。


麻衣 Mai
2歳からピアノの英才教育を受け、6歳からNHK東京放送児童合唱団に所属。絶対音感を持つ彼女は、音楽家である久石譲を父に持ち、幼少時から音楽活動を続けてきた。4歳の時には、映画「風の谷のナウシカ」の中で、ナウシカの幼少時の回想シーンで流れる「ラン ラン ララ~」のメロディを歌い、人々に大きな印象を残している。
また近年では、2005年韓国興行収入第1位となった韓国映画「トンマッコルへようこそ」でテーマ曲のヴォーカルを務めた。自身でも作曲、ライブ活動を積 極的に行い、2006年、ワンダーランドレコードより「さくらが咲いたよ」をiTunesほか音楽配信サイトにてリリース。2007年、久石譲との合作と なった日産スカイラインCM曲「I will be」で作詞・歌を担当したのが記憶に新しい。


リトルキャロル Little Carol
1996年に元NHK東京放送児童合唱団(現NHK東京児童合唱 団)の卒団生により結成された女性コーラスグループ。児童合唱でも女声合唱でもない、ポップスとクラシックが融合した独自の世界を築いている。1998年 以降、日本ユニセフ協会主催のチャリティーイベント「ハンド・イン・ハンド」に毎年出演するほか、2005年の久石譲&新日本フィル・ワールド・ドリー ム・オーケストラのコンサート「12月の恋人たち」に出演、神秘的な歌声が評判となる。2006年には、ワンダーランドレコードよりデビューアルバム 「Little Carol~The Christmas Album~」を発売、東京オペラシティにて発売記念コンサートを行う。2007年は、韓国ドラマ「太王四神記」のサウンドトラックに参加し、民族風な味 のある歌声を披露している。
www.littlecarol.com


 

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